LIG Quest LIGを普通に乗るために

オオトモのクロスバイクLIG CR-7006のメンテ記録

トラブル事例と対処法

  当方が『安物』自転車を買った理由は『お金がなかった』から。トラブルにもお金は出せません。だからできるだけ支出の少ない対処方法を模索してます

  • トラブルにあわない方法
  1. 乗る前点検
     乗る前に簡単に点検していると変わったことが起こってもすぐ気づける。自転車は自損や人身事故も多く、結構危険なものなのでできるだけ早く異常に対応するのが吉。ブレーキの効き、タイヤの空気量、10cmくらい車体を持ち上げて落として異音チェックだけでも結構わかる。
     当方は他にシューのリム接触チェック、回転部を空転してグリス慣らし、ハンドル強振のヘッドガタチェックもしてます。グリス慣らしは2,3分かかるけど他は全部やっても30秒もかかりません。グリス慣らしとは寒い時期走り始めに回転部が重かったから習慣化したもので必要性はないです
  2. 濡らさない
     金属は水をつけると錆びる。鉄もアルミもステンレスも錆びる。高い自転車でもどんなコーティングしても錆びる。錆は能力や寿命に影響する。できるだけ濡らさない=雨の日は乗らないのが吉。もし濡れたら出来るだけ早く水分を取ってしまう
  3. 変ならば即確認対応
     今までと何か違うと感じたらすぐその原因を調べて対応する。先延ばししても良い事はない。軸曲がりをほおっておいたんで玉押しが偏摩耗した
  4. 乗った後点検
     乗った後すぐにチェーンの黒い汚れを拭く。その後全体をウエスで拭きながら緩みやクラックを確認する。チェーン拭きは乗り終わったらできるだけ早く行うと汚れの浸透が防げてペダルの軽さを維持できる。全体チェックは安物自転車なのにそこまでやるかと思いがちだが、安物なのにアルミ部品が多いので油断は禁物。そして安物故に不具合多い。この時トラブルに気づくことが多い。
     部品の緩みなども日常的にあります。面倒そうだけど手順がわかると5分もかかりません。汚れも取るので長く使ってもくたびれ感が少なくなります

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    毎回フレームのクラックチェックは気が引き締まります。見つけたらお終いだから

 どうしてもすぐに自転車を使わなきゃいけなかったので初期不良とわかっていても交換依頼しなかったけど、ホントは換えたかったことや後から「失敗したぁ」と気がついたことなど

  1. ホイール  傷 リム成型不良 ひび ニップル、スポーク取付曲がり
  2. 前ハブ玉押し  傷
  3. フォーク  歪み ブレード取付位置左右非対称 ブレーキ台座位置左右非対称
  4. フレーム  凹み 色剥げ シートチューブ径過大
  5. シフトケーブル  アウター傷 インナー曲がり
  6. ブレーキワイヤー  アウター傷
  7. エンド  曲がり

送られてきた箱を見た瞬間に色々覚悟した。ホッチキスが無造作に打ち直されてたり口のとこだけぐしゃぐしゃにしわがあったり中央が膨らんでたり。工場直送だから自社では検品してないと販売業者は言ってる

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荷紐はかけてありました
  • ポジション
  1. 調整
       ハンドルが長い
        ハンドル端につけるグリップにブレーキレバーの位置を合わせると高さもあってどうしても脇が開く体勢になり力が入らない。デザインも長くて間延びしたかんじなのでグラインダーと切削砥石で両端を30mmほど切断。切断跡をきれいにするのがめんどうなんでパイプカッター使う方が吉。長さ調整も難しく左右で1mmほど違うためグリップ位置がずれてブレーキレバー位置を左右で変える羽目に。切断後ハンドルの振動が強めに。長さがダンパーになっているのかも。操作性に支障無し。後で登り坂では腕を広げた方が力を入れやすいと気づいた。20mmくらいがベストだった…

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    上が元、下が短くした現在。妙に上がったシフターの位置はグリップを握り直さず本当に親指だけでシフトできるベストポジション。他の位置だと変速操作毎に肘や手首を動かすことになり結構辛くなる

     ハンドルが高い
        ステムが斜め上に上がってるからどうしても高め。しかも取付説明に一番下まで入るとこから1cmあげろとある。これで最低位置にすると上半身が上がるから空気抵抗モロ被りで6速がアホみたいに重い。伏せて凌いでいたけどとっても疲れるのでステム交換…したかった。安いのを探すも思うようなものが見つからず禁断のステムカットを実行。臼引きボルトのねじ切り長さ50mmを考えつつ臼の厚みや余裕を見てグラインダーと切削砥石で37mmくらい切断。きちんと臼の斜め面と切断面を合わせるように仕上げると加工技術の未熟さから40mmより短くなって臼引きボルトが臼を引けない状態に。ボルトの頭にスペーサをかませてなんとか取り付けできた。けどまだ高い…。安全性を犠牲にしているので絶対マネしないでね

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    赤い線辺りで切断。ホントはあと20mmくらい切りたかった
  2. 部品交換
       サドルが低い
        付いてるシートポスト長さ250mm最低挿入長68mmは短かすぎ。最大高さまで上げるとはめ込んでる部分の口に荷重がかかってシートチューブが割れる可能性大。長さ300mm最低挿入長100mmの安いアルミ製シートチューブに交換

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    元のポストは両端までで250mm

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    取り替えたポスト。300mm。梨地は他の部品と違和感ありすぎなのでマッドフラップの材料の残りを巻いて隠してる


  3. ふらつき
      ハンドルが重い、引っかかる、取られる、変な方向に進む、左右でカーブのかんじが違う、などなど
      ヘッド締め過ぎ、緩めすぎ
       購入した時からハンドルを切るとゴリゴリした感触。明らかにヘッドの締め過ぎ。でもあたり取りのため最初は多少硬めに締めたほうがいいらしい。で、緩めて調整してからが当方のポカの始まり。ヘッド調整の正しい方法を知りもしないでロックナットを緩く締めてたからガタが出まくり。あげくハンドルを切ったらカクッというひっかかりまで発生。かなり長いこと悩んだけど正しい調整をしたら『ほぼ』全て解決。『ほぼ』というのはひっかかりがほんの少し残ったから。パーツ寿命が縮んだ証。リテーナ交換までしたけど多分必要なかった。あやうくヘッドパーツまで交換するとこだった…
      ワイヤー長過ぎ
       ブレーキやシフトのワイヤーが長すぎてハンドルが押される。取り回しで結構邪魔。ブレーキの引きにも影響。走行中にフレームに当たって変な音が出たりするんでブレーキだけワイヤーカッターで切断調整。シフトワイヤーを切らなかったのは今となっては不明。フレームとの干渉はアウターケーブル受けの位置の関係で避けようがないけど当たる音は解消。干渉部分にはマジックテープを巻いてフレームに直接接触しないようにした。ワイヤーは切断面の仕上げがちょー面倒なのでくれぐれもペンチやニッパで切らないこと

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    ワイヤを切る前。わかりにくいけどケーブルで付く傷がひどくてヘッドチューブ横に透明な保護テープ貼ってました。思った以上にケーブルは塗装を削ります

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    ワイヤ切った後でステム下げたのでちょっと余りぎみ。マジックテープは色々役に立ちます


      フォーク狂い
       最初に前ホイール取り付けがすんなり行かなかったので疑っていたらやっぱりフォークがひどい。ラグレスフォークのブレードとコラムの溶接位置高さが左右で違う。右が高い。ブレードとエンドの溶接位置からエンドにある穴までの距離が左右で違う。右が長い。ブレード単体の長さは左右同じ。ブレーキ台座のブレード上の横方向の位置が左右で違う。右はブレード水平断面の前凸部先端、左は前凸部より内側。これは片当たりの原因。ブレーキ軸の向きが左右で異なる。これはブレーキ鳴きの一因。フォークのセンターは当方では計測できないのでわからないけど多分ずれてる。エンドの平行も出てない。ホイールの位置修正したりしてあがいてるけどホントは交換だよね…

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    写真ではちょっとわかりにくいかも。前側は部品が邪魔なので後ろ側から撮ってます

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    右エンド。穴と溶接位置との距離に注目。穴は左右とも同径でハブ軸との距離も同じ

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    左エンド

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    模式的な図


      フレーム狂い
       前後輪が同一面上に来ない。フォークもアレだけどフレームの後ろ三角もおかしい。左右の高さが違うしエンドの平行も出てない。これは最初のころサイドスタンドだけで車体を支えてたことにも原因があるかも知れないのでポカの可能性もある。フレームはアルミなので修正はまず無理。ホイールの位置修正でしのいでる。フレーム交換、ってつまり新車買いなおし…。これもわかりにくいので写真無し






  4. ブレーキ
      鳴き
       前ブレーキの鳴きの原因は3つある
       ブレーキシュー
        ブレーキシューがリムと相性が悪いせいかリムとシューが削れる。リム当たり面が荒れて凸凹になり金属の塊が付く。シューも金属の塊が大量に食い込んでいる。これはブレーキをかけた時リムが削れて出てきた金属粉がシューとの摩擦熱で溶けて固まったもの。はじめからシューに入っていたのではない。これを新車で見たら誰でも欝気分になれる

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     元のシューのなれのはて。ぼこぼこしてる部分に金属塊がびっしり入ってました。はじめて見たとき色々考えて本当に泣きそうでした

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    元のシューは55mm。70mmに変更


       台座ずれ
        ブレーキアーム軸の向きと台座の左右位置がずれている。残念ながら写真で撮ると広角になるせいかはっきりしません。実物を上や前から見るとすぐ気づくんですが…

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    模式的な図


       剛性不足
        ブレーキ台座の溶接部分が貧相すぎ

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    台座下側。タイヤ側を溶接してないのは多分正しいんだけど穴が

     解決策は、まず荒れたリム当たり面をサンドペーパーで均してメラニンスポンジなどで平面出し、シューを最初からついてる長さ55mmから70mmに変更してリムとの相性を改善、台座が外側にずれているほうのシュー取り付け部にワッシャーを装着して飛び出し量を左右均等に調整、ブレーキブースターを付けて台座の剛性を補強。
     ブレーキブースターを付ける前はトーアウト設定である程度しのげた。多分ブレーキアーム軸が平行じゃないからブレーキかけた時シューがリムにめり込んでたのを緩和できたからと思う。一般的な鳴き対策のトーイン設定でも鳴き変わらず。シューのめり込みが大きくなるからと思う。基本的に鳴きの原因は台座の剛性不足。鳴く=ビビる→リムにちゃんとシューが当たらない=リムとシューが削れる、なのでシューを交換しなくてもブレーキブースターを付けるだけで解消できたかも。ブレーキ軸が同じ向きではないのとシューとブレーキ軸の距離が左右で違うのでこの方法ではダメな場合もありそう。
     ブレーキ自体をいいものに変更して鳴きが収まった事例を見かけますが、あれは多分リムとシューの相性改善効果で台座不良には効果薄かと

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    現在安物のブースターを取り付けて鳴きも削れも解消。シューの角度もリムと平行に設定。トーを設定するとシューが斜めに減るので減ってきたら削って平面を出すか左右ローテーションが必要(ローテは取付方向が決まってないシューのみ可能)


      調整不良
       ブレーキシューとリムとの隙間調整がどうやってもきちんとならない。ブレーキのスプリングテンション調整ねじを回してもアームの位置が全く変化しなかったり調整できてもブレーキをかけるとアームの位置が調整前にもどったり。最初のうちはポカをやってスプリング部に粘着性のあるコーティング剤をつけたため抵抗でアームが戻らなかった。それを拭き取ってオイルを差して手で何度も動かしてよく馴染ませるとちょっとましに。グリスも付けていたため汚れがひどくてこれもアーム動作の抵抗に。ばらして清掃して潤滑油を付けたらかなり調整が効くようになった。ワイヤ取り回しの修正とワイヤにシリコンとオイルを付けたらほぼ思い通りに調整可能に。この時点でブレーキアーム軸に入ってる樹脂製のスリーブが擦り切れて割れてたけどそのまま使ってる。アームのブレはあるけど実用には問題無し

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    スプリングのこのあたりに抵抗があるとアームの動きが悪い

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    ワイヤ取り回しをちゃんとしないとインナーが受けに当たってブレーキ操作の抵抗に

    ブレーキレバーの違和感とブラケットのたわみ
     左ブレーキレバーを下方向に押し付けるように引くとコリッという感覚がある。これはレバーとブラケットが干渉してるから。レバーが上下非対称なのに左右同じ部品のせい。このブラケットは他の自転車でも同じ構造なのでこういう仕様なんだろう。引っかかってブレーキが効かないとかはない。そしておもいっきりレバーを引くとブラケットがたわむ。たわむくらいだからブラケットを強く引くとずれる。ブラケットは樹脂だからねぇ。安物バンザ~イ(お手上げ)。普通使いなら少々たわんでも問題ないけど、ずれるのは勘弁してほしい…

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    レバー右。軸のスプリングに注目

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    レバー左。スプリングが右と上下逆に。よく見ると「レバー上下逆かよ。ってか部品一緒じゃん。上下非対称じゃん」


      ワイヤー垂れ
       ブレーキワイヤのアウター受けの内径はアウターよりかなり大きいのでアウターの固定が甘くワイヤがだらんと垂れる。インナーを通している割り部にも接触して結構なブレーキ操作の抵抗になる。隙間0.5mmくらいを埋めるゴムシートをはめてシムに。ブレーキブラケットのワイヤアジャスター部も同様。ワイヤの抵抗も減るけど、アウター受けからまっすぐワイヤが出てると、脱『安物自転車』感でカッコいい。これやっただけで気分いいです

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    アウター受けにまっすぐ入ってないとインナーが割りに当たって受けをガリガリ削ります


  5. BB
     カチカチ音がしたりペダルを踏み込むと下にずれる感覚があったり。左右ワンの緩みが原因。左ワンのロックリングが簡単に回るほど緩んでた。確認のため分解。このころは雨の日でも使ってたせいかグリスは水っぽい。ワンに傷があったけど最初からなのか後からなのか不明。清掃してグリス入れて組み付けるとワンのねじ切りが緩い上に左右で軸がずれているせいかワンを締めてもガタが取れない。ロックリングで左ワンを固定するような気持ちで組み付けてちょっと固めの当たりながらもガタはほぼ解消。回転させるとゴリゴリ感が残った。ねじ切り精度が悪いからカートリッジBBは付かなさそう

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    わかりにくいけどワンに傷
  6. クランク
      ペダルを踏み込んだときにカチカチ音発生。フィキシングボルトにかなりの緩み。締めこむもアルミのクランクが締め込んだボルトで削られてるかんじですぐ緩む。取り付けポカのせいかチェーンリングが少し振れ気味に。最終的にアルミの柔らかさを気にせず思い切り締め込む事でなんとか解消。いい解決策とは思えない

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    クランクとボルトの模式的な図。ワッシャ無し。フィキシングボルトの当たり面にすべり止めの溝がある。このせいでクランクがガリガリ削られる
  7. ペダル
      ペダルを踏み込んだときに音発生。クランクとの結合部に緩み。始めはクランクの緩みと勘違いしてた
      ペダルは樹脂製なので精度が全くなくて分解整備しても回転よくない。ガタを取ったらろくにペダル回らないのでいつも渋い回転。ペダルに触れた状態でクランクを揺するとペダルの動きをクランクのガタと勘違いするので注意

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    クランク側の玉受け部はボコボコ。最初っから回転悪かった
  • 変速
  1. 調整不良
     ワイヤのテンションや1速、6速の変速機の位置調整はとってもシビア。ネジ1/4回転でもガラッと変わる。細かく調整すべし
  2. シフトワイヤー曲がり
     元からダウンチューブの下のシフトワイヤは指で引っ掛けたような曲がりがあった。これでワイヤにテンションがかからず変速動作がもたつく。換えるしかないけど弛みのない状態を維持しておくともたつきが少ないんでこのまま使用中。写真ではよくわからないので撮ってないけど実物見れば一目瞭然
  3. 当たり取り
     購入当初はとにかくガッシャンガッシャンとうるさかった。もたつきもハンパなく1速分だけだと全然シフトしないことも多かった。けどいつのまにか音がひどくなくなり、もたつきもあんまりでなくなった。未だにペダルを踏む力を抜かずにシフトするとガシャッといったり6→5変速はよくないけど概ね快適に動作してる。当たりが取れてきた、というのかなぁ
  4. 潤滑
     最初のころはディレイラーにスプレーグリスを軸辺りにかけたりしてた。でもこの変速機は分解整備できないとわかったんで今はオイルとシリコンスプレーだけにしてる。Bテンション部は滑り過ぎなかんじもあるけど潤滑も大事。インデックスと実際の位置がずれてきたら動作抵抗が増えてるかも
  5. 後ろホイール位置異常
     O.L.Dとエンド幅の違い
      後ろハブのO.L.Dは130mmだけどフレームエンド幅は132mm。チェーンラインが正しくても変速機のパンタグラフ動作がスプロケットの位置と合わないせいか変速動作がもたつく。外したホイールが取付けにくかったりもする。ハブ左右に厚さ1mmのシムをかませて調整したらホイールがエンドにスッポンスッポン入るわ変速ビシバシ決まるわですごく快調に

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    右はスプロケに隠れてるので写してないですが左右ともシム入ってます。必ずロックナットで挟むこと。ヤフオクで手に入れました。シムとしてはちょっと柔らかい

    向き
     後ろホイールはよく向きが変わるのでチェーンラインが斜めになり変速動作がひっかかったようになる。ホイール向きが変わってたら修正

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    こんなかんじ
  6. ホイール
      ハブ
       購入時から前ハブ軸を回すとゴリゴリ感。玉押しの締め過ぎなので当たり調整。すぐ緩んだので再調整。またゴリゴリ言うので分解したら玉押しに傷。ちょっとやすりで削ったけどゴリゴリ変わらず。こんな状態でもタイヤが重いから慣性モーメントで空転は2分くらい回る
     後ろホイールの空転が渋くなりカツンという音が出てきた。分解すると玉押しに傷。やすりで修正するも音変わらず。組みなおしでポカをやってスペーサをロックナットで挟まずエンドで挟んで固定。多分このせいで軸曲がり発生。またハブナットを片側ずつ締め込んでロックナットが共回りしたせいで玉当たりがきつくなり空転が渋くなった。玉当たりを再調整して正しいハブナットの締め方をして解消。しかしサイドスタンドとディレイラーガードがハブ軸に共締めでハブナットが緩みやすく軸曲がりが悪化してまた回転が渋く。軸交換までに時間をかけてしまい玉押しが偏磨耗。交換後もなんとか使えたので回転の渋さは解消。傷があるため回転時にコツコツ音がする。サイドスタンドとディレイラーガードは取り外してハブナット緩み解決。でも後ろホイールのズレはエンドが平行でないせいかよく起こる。ずれるとハブナットの緩みを誘発する
      リムとスポーク
       はっきり言ってこのホイールは不良品。スポークがニップルに斜めに入ってる。スポークがたわんで組んである。ニップル穴にヒビ。リムの左右内径が違う=ニップル穴の面が傾いてる。こんなの普通なら交換だ。ヒビ入っても広がらないのはダブルウォールだからかも、という願望で使用継続中。危険が危ないのでダンシング厳禁。写真ではわかるように撮れないので一部のみ。どれも実物あればすぐわかるものばかり。ニップル穴の面の傾きは両手で触るとわかる

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    模式的な図

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    バルブ前後のニップル穴のヒビ。最初っからありました。ただの傷だと思ってた…


  7. サドル
      下がり
       サドルがじわじわ下がってくる。シートチューブ内径がポスト外径より大きくてクランプで締めても留めきれないため。判ったときは『また不良か…』とショックだったけど昔は割とよくあったことらしくアルミ缶を切ってシート状にしてそれを丸めてチューブに入れる定番方法で対応。クランプを無理に締めると多分クランプボルトが折れるしフレームも変形して最悪割れる。サドル高さを変えるとき変にこじるとアルミ板が磨り減ってまた下がるのでじわっと動かす

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    こんなのを作ってシートチューブとシートポストの間に挟みます。隙間がコンマ何ミリなので厚さ0.1mm程度のアルミ缶はちょうどいいです

    皮はずれ
       サドル裏でタッカー止めしてある表皮の端部がタッカーの針が抜けて一部はげてた。樹脂製のサドルベース側には接着剤を塗った跡はあれど表皮は全然くっついてない。抜けた針は元の位置に刺せなかったのでゴム系の接着剤でなんとか固定。シートポスト交換するまで気づかなかった

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    レールで見えてませんが並んでるタッカー針が抜けてます。急ぎ作業だったので汚い。レールに巻いてあるのはヤグラのボルト端カバー固定用のマジックテープ
  8. チェーン
      始めにポカやって潤滑のつもりでスプレーグリスを拭きつけ。浸透しないうえに汚れを吸い付けペダル踏み込みは重いわ音は煩いわチェーンは黒い塊がビッシリだわ。間違いに気づいてパーツクリーナーで汚れを取ってチェーンにオイルを塗ってしばらく使ってるとペダル踏み込みは軽くなって見た目もきれいに。でもすぐ汚れるし重くなるのでこまめに掃除してオイルを差してる。これで軽さをキープできてる
      チェーンは振動で暴れてすぐチェーンステーに当たる。後ろホイールを外すときは思わぬところにチェーンが動いて保護用シールが貼ってないとこに傷がいっぱい。ステンレス板で大きめのカバーを自作して対応。昔のスポーツ系自転車を知ってる人にはかなりノスタルジー感あり

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    いびつで表面凸凹してますが防御能力最強
  9. スプロケット
      ウネウネ~
       ホイールの回転にあわせてスプロケットがウネウネしてる原因は安物ハブの精度不足だそうで実害はほとんどないです
      フリーの掃除
       スプロケの空転が重くなったり異音がするときはフリーのトラブル。ボスフリーなのでフリーの整備はスプロケごと行う。必ずハブから外しておく。スプロケ外しはとっても力が要る作業ですが当方の場合はタイヤを股で挟んで固定して腕を伸ばした状態で右手に工具、左手でタイヤを持って力入れると体がテコみたいになって緩みました。タイヤ側に力入れても弾力で逃げてしまうので固定に徹する。色々試してこの方法でやっと回ってくれました。エクステンダと軍手必須。スプロケのまわりをよく掃除してフリーの蓋の隙間からオイルを入れ続けてオイルで中のゴミを裏側に洗い流す。オイル入れてる間はスプロケを回し続けて、ラチエット音が静かになって回す手応えが軽くなったら洗浄は終了。中の余分なオイルが自然に出てしまうまでしばらく放置。
     で、ここから大事。余分なオイルはできるだけ抜き切ってしまう。走行中に垂れてくるようだと軸受けまで流れてきてグリスが柔らかくなり流れ出てしまう。柔らかすぎて玉押しからグリスの鼻提灯まで出てました。マジです。フリーの分解清掃は開けてしまうと蓋が緩くなって走行中に中身が出ることもあるそうなのでやらないほうが吉。オイル注入洗浄だけでもとっても軽く静かに回るようになる

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    赤の破線の間がフリーの蓋の隙間。オイル注入するときは必ず掃除してハブから外す
  10. タイヤ
      室内で後輪を高速回転中にタイヤをじゅうたんに擦ったポカでカーカスコードが見えるくらい表面が削れた。無茶すれば使えないこともなかったけど以前乗ってたママチャリはカーカス見えた部分がみるみる膨らんで怖かったんで早くもタイヤ交換。5000kmくらいはもたせたかった…

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    後ろタイヤはセンターが減りやすくもありました
  11. 異音
      色々出てくる音の出方と原因のまとめ。音は基本的に良くないことの現れ。思わぬ原因もあるのでよく調べよう
       前ブレーキ制動でカツンッ ヘッド緩み
       車体持ち上げて落とすと大きくないバィンバィン タイヤのはねる音(正常)
       車体持ち上げて落とすと大きなバィーン ヘッド緩み
       車体持ち上げて落とすとハンドル周りからジリジリ ブレーキレバー、シフターの振動(問題無し)。この2つは構造と配置のせいでいつも煩い
       荒れた路面を走行中ハンドル周りからジリジリ ブレーキレバー、シフターの振動(問題無し)
       荒れた路面を走行中後ろホイール周りからガシャン 変速機の揺れ、チェーンが暴れてステーに衝突
       荒れた路面を走行中フレームからパチン ケーブルがフレームに衝突(問題無し)
       ハンドル操作中フレームからカチ ケーブルがフレームに衝突(問題無し)
       停止中ブレーキ操作でリムからキュッ リムとシューの当たり異常
       ホイール
        回転中ゴリゴリ 玉押し締め過ぎ、軸止め締め過ぎ、軸受け傷
        回転中コツン 軸曲がり
        空転中ザリザリ スプロケット裏側にゴミ付着
        空転中シートステー辺りからカチカチ ハブナット緩み
      ペダリング中後ろ辺りからチリチリ 変速機調整不良
      ペダリング中カチカチ ペダル取付け緩み、クランク取付け緩み、BB緩み、クランク軸受け
  12. 踏み込み重さ
      前に進まなくなった原因のまとめ
      チェーン、ギヤ汚れ
       チェーンとギヤは汚れるとすぐペダル踏み込みが重くなる。こまめに掃除して注油を。ペダルが重くて変速動作が悪いときの最重要容疑者。変速機のプーリーは軸掃除すると軽くなる。ここの潤滑はグリスは回転重くなるから止めた方が吉だけどメタルブッシュが擦り切れて段が出来るくらい酷使してるんでちょっと悩ましい
      玉当たり
       ハブ軸やBBの玉当たりが固いと重くなる
      締め込み過ぎ
       ハブ軸はホイール取り付けの締め付けがきつすぎると軸がたわむようで空転が重めになる
      タイヤ空気圧
       自転車はタイヤの空気量が少ないのに高圧だからすぐ空気が減って抵抗が大きくなる。パンクもしやすい。空気圧も見ないでほったらかしにしてる時の激重ペダルの最重要容疑者。逆に空気圧が高過ぎると踏み込みは軽くなるけど振動がひどくなる。多分リムが割れる。元のタイヤの空気圧上限70psiで3日おきくらいに空気圧チェックしてるけどこの程度の期間なら空気抜けはほとんどない
      シュー当たり
       なにかのはずみでブレーキシューがリムに当たったままになることがよくある。転がりが悪くなったら容疑者第一号
      ホイール位置ずれ
       後ろエンドの平行がでてないせいか後輪の向きがズレ易く前後ホイールが同一面上に来なくなって走行抵抗になる。転がりが悪くなった時の容疑者第二号
      体調不良
       体調が良くなかったりしばらく自転車に乗ってないと体が効率よく動かなくて頑張ってるつもりでも以前より進まないことがある。こんな時は大抵自転車のせいにする

  13. 長期トラブル
      今現在わかっているトラブルで長引いたものと解決策
       ブレーキ鳴きとリム削れ
        部品不適合。部品交換と調整と部品追加で解決
       BB周辺の異音
        緩み。調整で解決
       変速動作異常
        細々といろいろやってるうちに解消
       ヘッド緩み
        調整不良とポカ。正しい調整でほぼ解決
       ホイール、フォーク、フレームの不良
        トラブルの根源。様子見と調整で現状維持。交換以外に完全な解決策無し