LIG Quest LIGを普通に乗るために

オオトモのクロスバイクLIG CR-7006のメンテ記録

購入前の準備

  • 自転車を通販購入する覚悟
     自転車は店で売るものも通販自転車も基本的には同じように箱に入ってくる。店のは自転車屋さんが色々確認しながら調整して店頭に並ぶけれど通販だとそれは全て購入者がすることになる。通販では『半完成品。簡単な組み立て』という売り文句があるけれど組み立て部分以外のチェックや整備が必ず必要。これは高級自転車でもおんなじで値段やブランドの問題ではない。頼めるなら自転車屋に、それがダメならできる知り合いに、最終的には自分で

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    保護材巻いてこんなかんじで梱包されてきます。長辺2mくらい。段ボール自体が重いので見た目以上に重いです
    1.  分解
        整備を他に頼めない場合は、まず自分で『全て』分解してチェック。これをやらないと不具合が初めからだったのか使い方の問題だったのかわからないし証明できない。後で「やっときゃよかった」とよく思う。いやマジで
    2.  トラブルへの対処
        普通には、通販自転車は自転車屋に持ち込んでも修理を受けてもらえない可能性が高い。購入時にきちんと整備されてたかどうかわからない(はじめからトラブルを抱えていた)自転車の修理となると確実になにかしらの手直しが必要になる。致命的な故障の場合もあり所有者に金銭的にも精神的にもかなり大きな負担を宣告しなきゃならない。当然店も所有者も気分悪いから受ける側の自転車屋は初めから断る。けっして自分が売ってないからなんてケチな理由で断っているのではない。この場合トラブルは所有者自ら対処する必要がある。今はネットできちんと検索すれば対処法が見つかったりするので過度に心配しなくてもいい。道具を扱う技術は意外と検索では簡単に出てこなかったり多岐に渡って膨大だったりするけどここは忍耐と度胸一発で経験あるのみ。
       と、ここまで書くと自信たっぷりそうだけど、いつも長引くトラブルには「ぅああぁ~っっ」てなってます。はっきり言って毎回死にそうです。一番最初のトラブルだった前ブレーキの鳴きの時はもう毎日が鬱状態。毎日乗らなきゃならないけどちょっとブレーキかけて大音響。見る見るリムもシューも削れて大困惑。シューにビッシリ金属の塊見つけた日にゃ安物買って大後悔時代でした。でもなんとか解決して今はないてません。こういうのは自分がやらないと解決しないのよ。必死に疑心暗鬼と戦いながらネット検索して自分で考えて試していけばなんとかなります。正確にはなんとか『します』だけどね。ちなみにアサヒなどは他店購入車でも受けてくれるらしいですがうちの近所にはありません。っていうか自転車屋がもうほとんどないです
  • 『安物自転車』の情報収集
      他にも安い通販自転車はたくさんあるのでネットで心ゆくまで調べてみよう。予算や目的によってはLIGより自分にあった商品が見つかるかも。5万円以上予算があったり今後良いパーツを組みなおす気ならLIGは対象から外しましょう。このブログを読むまでもありません。当方の希望は『安くて速いママチャリ』でした
    1. 値段
       LIGは1万円後半から2万円台。安物自転車でも安いランク
    2.  スペック
       LIGは700x28c、6段変速、かなり高い位置のフラットハンドルで街乗りレベル。軽さは他よりかなり優位だけど、この価格帯の部品構成はどれも大体同じレベル
    3. 不具合
       ネットで情報を丹念に見ていくと車種特有の不具合が色々出てくる。信じられないようなホントもあればありそうなウソもあるので購入前の高揚感を抑えて冷静な目で解読しよう

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    4. トラブル対処法
       ネットで情報を丹念に見ていくと色々出てくる。明らかな勘違いもある。明らかなウソもある。車種特有の問題ではないこともあるので他の自転車のトラブル事例を調べるといい対処法が見つかることも
    5. サイズ
       安物自転車は小さい単一サイズが多い。LIGの公式の推奨適正体格は 体重65kg以下、身長160cm以上

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      適応体重

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      適応身長


  •  道具
     全分解と整備を前提としてその準備を。当方が持ってないもの、使ってないものも書いてある

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    工具買うとき整備好きな知人は「JISものを選べ」と言ってました
    1.  一般工具
       ドライバー(+No.1,-No.3)、ペンチ、六角レンチ(4mm,6mm,8mm)、スパナ(13mm,15mm,17mm)、ソケットレンチ(14mm,15mm)、大型モンキーレンチ(柄の長さ250mm以上)、ワイヤーカッター、パイプカッター、ウォーターポンププライヤー、金切りのこ、やすり、サンドペーパー、ピンセット
    2. 自転車専用工具
      ニップルレンチ、フックレンチ、BBレンチ、ペダルレンチ、ハブレンチ、ヘッドレンチ、ボスフリー抜き、クランク抜き(クランクはボルト固定タイプ)、チェーンカッター、トルクレンチ

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      代用で使ってる工具類。JISものは1つだけ…
    3. エクステンダ
       工具単体では硬く締まったねじが回せない場合がある。工具の柄の長さを長くして『てこの原理』でもっと強力に回せるよう工具を延長する道具が必要。
      一般的には工具の誤った使い方ですが回せない現実に対応する必要悪です。工具をしっかり固定できず部品がナメたり、場合によっては工具が壊れることもあります。要するに危険行為です
        鉄パイプなど

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      元は椅子の部品
    4. 計測具
       部品は必ずサイズを測っておく。後で交換する時必ずサイズが必要になる。ですが、面倒なのでよく計り忘れます
       メジャー(2m以上)、ノギス(0.1mm以下まで測れるもの)、水平器、分度器、できるだけ真っ直ぐな棒(同一線上にあることの確認用。物干し竿など。1.5m以上)

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      インチサイズが多いからサイズ計測は0.1mmまで測れるノギス必須。これは自作の副尺つけた100均プラノギス。副尺は定規コピー90%縮小ですぐできます。0.1mmくらいは精度だせるようです
    5. 油類
       整備に必須
       オイル、グリス、グリススプレー、シリコンスプレー(556ではなくシリコンだけのスプレー)
    6. 清掃具
       整備に必須
       なくさないための部品置き(金属のクッキー缶など)、パーツクリーナー、ブラシ、ウエス、キッチンペーパー、ティッシュ
    7.  スタンド
       本体にサイドスタンドはあるけど車体を垂直に立てたり車輪を浮かすため必須。工夫すれば専用スタンドでなくてもある程度は代用可能

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      椅子にたてかけ。チェーン回すだけならこれで十分

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      前ホイールを固定してハンドルにつっかい棒しただけでも作業効率上がります


    8. ライト
       込み入った部分の確認に必須。頭に巻きつけるタイプが両手を使えるからおすすめ

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      100均ライト。最近のはとっても明るくて高性能
    9. 圧力計付き空気入れ
       購入時点で配送事故防止のため空気がちゃんと入ってないので空気入れが必要。タイヤの空気圧を適正に保つためにも必須。チューブは英式バルブで空気圧が計れないのでスーパーバルブに取り替える

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      実は当方のこのポンプはエアチェックアダプター(米式バルブ)を正しく取付できないという問題あり
    10. 軍手
       スプロケットなどを力いっぱい回すのは工具が外れたりすると危険だし手が痛くなるので必須
    11. ゴムやポリエチレンの手袋
       手の保護に。パーツクリーナは体に悪いものが入ってるので使うとき手袋したほうが吉

 

  • アクセサリ
     実際に乗ってると必ず自転車につけておきたいものが出てくる

  1.  鍵つけないで置いておくとマジにすぐ盗られる

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    100均のワイヤ錠。盗られたくないなら良いのを。写真は悪い見本
  2. ライト
     暗いところで乗るなら絶対必要。法律で決まってる。夜使わないので不使用

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    体に付けるライトでも条例で決まってる光量があれば使えるみたい


  3. 泥除けとマッドフラップ
     雨の日は当然だけどちょっとした水溜りを踏んでも水のはねはハンパない。背中にも縦筋。泥除けだけだと前輪の下から跳ね上げる水しぶきで靴や自転車の下側が泥だらけになることもあるのでマッドフラップもおすすめ。どっちも取付はかなり面倒。ポン付けは無理。マッドフラップは昔の自転車を知ってる人にはかなりノスタルジー感あり。何度か知らないおじさんに声かけられました。個人的には後ろホイールの赤とバランス取れていい味出てると思う。赤フンじゃないよっ

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    ダイソーのマグネットシート製。夏冬1シーズンくらいは大丈夫そう。感動するくらい汚れません




  •  サポートページ(http://www.e-otomo.co.jp/support/)一読
      購入したら本体に説明書が付いてくるけど、それよりサポートページのほうがわかりやすいしトラブル事例もきちんと書いてある。名前に蟻がいる他の安物自転車メーカの組み立て動画を見たらやっちゃダメなことがてんこ盛り!説明も一切無し。アレやると間違いなく死にます。マジです。LIGのメーカはまだマシだと気づかされました…

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    基本的には取説と変わりありません

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    名前に蟻がいるここは安物自転車メーカではありません